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イギリス・サフォークにある海沿いの小さな町で暮らす青年「ジャック」がこの物語の主人公です。
ジャックは、ディスカウントショップのアルバイトで生活費を稼ぎながら「シンガーソングライター」としても活動をしていました。
しかし、どれだけ頑張っても努力が実らない、売れる気配を感じられない事から、ジャックは幼い頃からの夢を諦めかけていました。
そんなある日、世界規模で12秒間の停電が起きてしまいます。
真っ暗闇の中、自転車で自宅に向かっていたジャックは、運悪くバスに撥ねられるという大きな交通事故に遭ってしまい、昏睡状態に陥ります。
その後、ジャックは、なんとか無事に意識を取り戻します。ジャックを祝福するために、幼なじみのエリーや友人たちがジャックの元に駆けつけます。
友人たちと楽しい時間を過ごしたジャックは、快気祝いのお礼にアコースティックギターで、ビートルズの名曲「イエスタデイ」を披露します。
その場にいた全員がジャックの歌に惹きつけられ、歌い終えたジャックに友人が1つの疑問を投げかけます。
「その曲は、いつ作ったの？」
ですが、ジャックがビートルズの楽曲である事やポール・マッカトニーが作った曲だと説明しても、誰にも理解してもらう事が出来なかったのです。
友人たちがビートルズを知らないという異常な状況に驚いたジャックは、すぐにバンド・ビートルズの情報を探します。
驚いたことに、インターネットでどれだけ探しても、ビートルズの情報が見つからなかったのです。
世界で最も有名なバンドであるビートルズ、さらにビートルズが生み出してきた名曲の数々を知っているのは「ジャックただ一人」だという事に気付きます。
ジャックは、自分だけが知るビートルズの名曲を利用して、シンガーソングライターとして売れようという考えに至ってしまうのです。
ビートルズの名曲を利用し始めたジャックは、順調にシンガーソングライターとしての道を歩んでいきます。
エド・シーランとの出会いとソングライティングでの勝負、ロサンゼルスに移住してからの苦悩や売れない時代を支え続けてくれたエリーとの再会。
そして、ビートルズを結成しなかった事で、暗殺されなかったジョン・レノンにも出会います。
ジョン・レノンとの会話から、ジャックは「本当の幸せが何なのか」に気付かされます。
その後に、取ったジャックの行動とは。
本作では、夢を諦めかけていたジャックが様々な人との出会いや出来事によって成長していく姿を描いています。